クライミング研修(11/18,19)

11/18()~19(月)の二日間、所属しているNPO静岡山岳自然ガイド協会(以下SMNGA)でクライミング研修を行いました。

SMNGAではほぼ毎月、所属するガイドが得意とする分野の研修を行い、ガイドのレベルアップに役立ています。
私は3年前から毎年クライミング研修を担当しています。
今回4回目で初めての泊まり研修を担当させていただくことになりました。

 

 

一日目は城ヶ崎
一日目は休日なので、一般クライマーに迷惑かけないよう岩場を避けジムでの研修の予定でしたが、月曜があいにくの天気予報、岩場での研修となりました。
岩場は当初城山で行う予定でしたが、キャパ的にきつそうなので余裕のある城ヶ崎に変更しました。

 

城ヶ崎海岸は、4000年前の大室山の噴火で流れ出た溶岩が海岸まで達し、海などの侵食で出来上がった切り立った崖となっています。その溶岩が冷える過程等で岩が割れた「クラック」を今回は登りました。

 

基本となる装具の点検、エイトノット、ビレイ方法などのチェックをします。
クライミングは間違えを起こさなければ比較的安全ですが、間違えは即重大事故につながるので、基本事項は何度もチェック・点検します。

 

その後はクラッククライミングの実践です。
通常のクライミングでは岩の突起を手で持つ・足先で乗り込むことで登るのですが、クラッククライミングは岩の割れ目を利用し、その形状に手足の形を合わせて岩に詰め込む、ジャミングという技を使って登ります。
岩の形態は様々、複数のルートを、それに合わせたジャミングを駆使し登りました。慣れないジャミングで大変でしたが、クライミングの違ったテクニックを知ることにより、よりクライミングの幅が広がりました。

 

宿泊は大仁にある「一二三荘
新しくきれいで食事も美味しく、おおむね満足でした。
ただ温泉が熱すぎで長くはつかれず、ぬるめが好きな私には厳しかったです(*_*)
夜は海外クライミングのスライドショーを行い、ガイドネタや裏話などたくさん話せて、とても有意義な時間を過ごせました。

 

 

二日目は富士市にある
サニーロック・ブルーキャニオン

クライミングジムでの研修です。

東京2020オリンピックで追加種目に採用された「スポーツクライミング
メディアに取り上げられる回数が増え、街にはボルダリングジムもあふれ、今俄然注目されています。
競技内容は「スピード」・「ボルダー」・「リード」の三種目を一人で行う「複合種目」となっています。

  • スピードは速さを競います。
    高さ15mの壁をどれだけ早く登れるか
  • ボルダーは登れた数を競います。
    4課題を時間内にいくつ登れるか
  • リードは登った高さを競います。
    高さ12m超の壁をどこまで登れるか

 

これらの競技を、参加者のレベルに合わせた方法で体験してもらいました(リードはトップロープで)
実際に模擬競技を行うことで、選手がいかに凄い事を行っているのか実感できました。
特にスピードは登るだけでも大変で、選手のタイムがあまりにも早いことに気付き、みな驚きの連続でした。

 

模擬競技を通し、皆が一つの目的でクライミングを行うことで大変盛り上がりました。
クライミングの楽しさ・面白さを再発見できたようです。
苦手意識のあったクライミングが、楽しいと思えるようになった!」と言われた時、何かヒントを得たような気が。。。

自分の限界に挑戦し、一つのルートを努力し頑張って登るのはクライミングの楽しみのひとつだと思います。
ただあまりに度が強すぎると、楽しみが苦痛に変わってしまいます。
講習を行っていると世の中にはそんな人ばかりではない、登ることをレジャーの一環として楽しんでいる人もたくさんいます。

 

人それぞれの楽しみ方があります。
その人の求めていることを大切にして、でも上達すればより楽しみが増えていく。
うまく表現できませんが、楽しみながら上達していく、こんな講習できるようこれからも頑張りたいと思います。
 

色々なガイドをしている参加者のアドバイス、とても参考になりました。
参加していただいたみなさま、二日間ありがとうございました。