スタイル
岩を登る=ロッククライミングロッククライミングにもさまざまなスタイルがありますが、一番シンプルな登り方がフリークライミングです。
フリークライミングは岩を登るときに道具に頼らず(クライミングシューズはOK)、自らの手足だけを使い登ります。
ただし墜落時の安全確保のために、フリークライミングの一つルートクライミングではロープ等の確保道具を使います。
インドアクライミング(クライミングジム)もフリークライミングに含まれます。
アブミ等の道具を使って登ることは、エイドクライミング(人工登攀)と言います。
インドアでのクライミング(クライミングジム)
登りかたには
●墜落しても自分で着地できる高さの壁を登る「ボルダリング」
●ロープで確保してもらいながら登る「ルートクライミング」があります。
近年クライミングジムも増加の一途でますますクライミング人口は発展していくでしょう。年齢の低下も著しく、小学生や未就学児から始める子も大勢います。
2020年に開催される東京オリンピックの追加競技に決定したスポーツクライミング。
競技内容は
●完登数を競う「ボルダリング」
●高さを競う「リード」
●速さを競う「スピード」があります。
日本はボルダリング・リードが強く、世界チャンピオンを何人も輩出しています。
アウトドアでのクライミング

日本には周りを見回せばいたるところに岩場があります。
関東周辺では「城ヶ崎」「城山」「鳳来」「二子山」「小川山」「瑞牆山」などの岩場があります。
これらの岩場に目を付けた先駆者が様々なルートを開拓し、今日私たちがそのルートを登っています。また海外に目を移せばアメリカ、欧州の様々な岩が世界中にあり、世界各国のクライマーが共通のルールで課題に挑戦しています。
完登の定義
終了点に着くまでに落ちて着地したり(ボルダリング)、落ちてロープに体重を預けたり(ルートクライミング)、岩以外の人工物をつかんだりせず自らの力で登りきると完登したことになります。
完登の種類 | 内 容 |
---|---|
オンサイト (OS) |
初見で完登する。 他人の登りを見たり、他から情報を得てはいけない。 |
フラッシュ (FL) |
初見で完登する。 他人の登りを見たり、他から情報を得てもいい。 |
レッドポイント (RP) |
2回目以降で完登する。 何回目でもRPと言うが、少ない回数が良い。 数回でRPできたり、中には数ヶ月越し・数年越しのRPなんてのもある。 |
ピンクポイント (PP) |
クラックルートで、カムやナッツなどのプロテクションを、あらかじめ設置した状態でリードし完登する。 クラックはカムセットもグレードに含まれている。それだけカムのセットには手間がかかるということです。 ボルトルートは、あらかじめクイックドローを設置して登ってもPPとは言わず、RPとなります。 |
- ボルダリング
安全確保のロープを使わず、落ちてもけがの可能性の少ない数mの高さ(中には??って高さもある)で行います。落下時の衝撃を弱めるため、マットを使います。河原等にごろごろしている数m位の大きい岩を登る、そんなイメージです。
ムーブに集中した、とてもシンプルなスタイルです。- ルートクライミング
- ボルトルート(スポーツ)
初登者が打ったボルト(プロテクション)にクイックドローを掛け、そこへロープを掛けながら終了点を目指します。
フリークライミングは落ちることを前提としてますので、アルパインクライミングよりもスポーツ性がより高くなっています。
墜落はフリーフォールのように落ちますので、落ちる恐怖と闘いながらも登り切った時の爽快感は格別です。
クラックルート(トラッド)ボルトで岩を傷つけない、できるだけシンプルに登る等、クライミングの伝統的なスタイルで登ることをトラッドと言います。
プロテクションは、クラック(岩の割れ目・節理)にカム・ナッツ(ナチュラルプロテクション)等をセットしながら登ります。
上記のスポートに比べ、プロテクションを自分でセットしなければならず、またナチュラルプロテクションはボルトに比べ外れる可能性もあるため、登り以外の要素が加味されます。
登った後にはナチュラルプロテクションは回収できるので、岩に何も残らず気持ちの良いものです。
マルチピッチ日本のフリークライミングのルートは通常20~30mぐらいの高さで終了します。(登って降りるのでロープの長さの1/2ぐらい)
ロープスケールで収まらないルートでは、始点にいる確保者を終了点で先に登った人がビレイして引き上げ、次にそこを始点として次の終了点を目指します。
始点から終了点までを1ピッチと呼び、それが何度も続けばマルチピッチとなるのです。
日本のマルチは高度差100mから300mぐらいで収まりますが、海外では1000mの壁も現れます。